商船三井クルーズに是正命令、立入検査で虚偽報告

ロジスティクス関東運輸局は6日、商船三井子会社の商船三井クルーズ（東京都港区）に対し、労働時間の上限超過や労働時間記録の組織的改ざんなど船員法違反が複数確認されたとし、同社に是正命令を発出したと発表した。

同局は、8月と9月に商船三井クルーズが所有する外航クルーズ船「にっぽん丸」に対し、10月20日には同社の本社事務所に対して立ち入り検査を実施。1日14時間、週72時間の上限を超えて船員を労働させていたこと、労務管理記録簿や報酬支払簿、給与支払明細書など報酬の支払いに関する事項を記載した書面の改ざんが確認されたほか、検査では改ざんされた労務管理記録簿を提出されるなど、虚偽の陳述が行われたとしている。

是正命令として、各違反項目の是正に加え、労務管理記録簿の虚偽記載の経緯など、全容を明らかにするための社内調査を実施し、14日以内にその調査結果と、法令順守のための改善策の報告を求めている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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