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キリンが出荷拠点自動化へ、三菱重工ロボ群を採用

2023年12月8日 (金)

▲無人フォークリフトと無人搬送車が連携する様子(出所:キリンホールディングス)

フードキリンホールディングスは8日、キリンビバレッジ(東京都中野区)とキリングループロジスティクス(同)が、三菱重工業とそのグループ会社の三菱ロジスネクストと共同で行っていた、飲料出荷拠点での自動ピッキングソリューションの実証でその実効性が検証されたことから、キリングループの海老名物流センター(神奈川県海老名市)に同ソリューションを採用すると発表した。2024年12月に本格稼働を開始する予定。

▲自動パレタイザーによるピッキング作業

三菱重工グループが提供する自動化ソリューションは、従来のピッキング実績データを基に作業を自動化、知能化する「ΣSynX」(シグマシンクス)という機器制御プラットフォームに基づく。複数の無人フォークリフト(AGF)、無人搬送車(AGV)、ピッキングロボットを連携させ、搬送やピッキング回数を削減。コンベヤーなどの大規模な固定設備を必要とせず、可動式で汎用性が高いため、賃借倉庫など中小型倉庫での稼働や、物流環境や市場変化、雇用状況に柔軟に対応できるのが特徴だ。停電、自然災害時に電力が停止しても稼働できるよう、作業者が手動で動かす設計に変更することもできる。

キリングループと三菱重工グループは、22年11月からことし6月まで、三菱重工の実証施設「LogiQ X Lab」(ロジックス・ラボ、横浜市中区)でソリューションの実運用での効果を検証。海老名物流センターを前提としたソリューションの設備、システム仕様で検証したところ、生産性を42%向上できることを確認した。

キリンはこのソリューションにより、飲料が入った重い段ボールのピッキングやフォークリフト搬送を自動化することで、作業環境を改善するとともに、ピッキングに充てていた人員を検品など他の作業への再配置を進める。

▲海老名物流センター

三菱重工、キリンと飲料倉庫自動ピック導入実証

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