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DHL、南極で100年眠っていたウイスキーを返却輸送

2012年12月17日 (月)
ニュージーランドへ輸送し、南極への帰還を待つ

ニュージーランドへウイスキーを輸送するDHLグローバルフォワーディングのスタッフ

話題ドイツポストDHL傘下で航空・海上輸送を手掛けるDHLグローバルフォワーディングは17日、120年前の貴重な1896年物の「マッキンレー・レア・オールド・ハイランド・モルト・ウイスキー」3本を返送するため、スコットランドからニュージーランドまでの航空、地上輸送を行ったと発表した。

このウイスキーは英国人探検家、アーネストシャクルトンが1909年に探検に失敗した後、南極に残してきたもの。

アーネストシャクルトンは1907年、数ケースのウイスキーを携えて南極探検に出かけたが、南極点に到達する探検が失敗したため、ウイスキーは現地に残された。

2010年、南極遺産トラスト(ニュージーランド)の管理委員の手で3ケースが発掘され、後に1ケースがニュージーランドへ空輸され、カンタベリー博物館で慎重に解凍された。

この歴史的なウイスキーのうち3本がスコットランドへ輸送され、マッキンレーブランドを所有するホワイトアンドマッカイの蒸留所で科学的な分析が行われていた。

DHLによると、ウイスキーは今回の長旅のために特別な包装を施し、安全性の高いコンテナに積み込まれ、ドバイ経由でニュージーランドのクライストチャーチまで輸送。ここで安全な保管場所に移され、南極へ帰還する時を待ったのだという。