近畿圏の新高速料金で具体案、上限料金引き上げ

国内西日本高速道路（NEXCO西日本）と阪神高速道路、日本高速道路保有・債務返済機構は22日、国土交通省が同日発表した「近畿圏の新たな高速道路料金に関する具体方針（案）」に基づき、2024年6月から適用される近畿圏での高速料金の具体案を作成し、意見募集を開始した。

阪神高速では17年6月から激変緩和措置として普通車の上限料金1320円を設定していたが、移行から一定の期間が経過したことも踏まえ、対距離制を基本とした1950円へと上限料金を見直す。また、上限料金により都心を通過する方が交通料金が低く抑えられ、時間を要するにも関わらず都心部に交通が集中している状況を緩和するため、上限料金を引き上げることで都心を経由するルートから都心を迂回するルートへの転換を促進する。

一方で物流事業者向けの支援策として、大口・多頻度割引の最大割引率を35％から45％に拡充する。また、0時から4時までの間に阪神高速に流入する利用で20％の深夜割引を採用し、車両の流入時間を分散させることで都心部の渋滞緩和を図る。

▲阪神高速の割引（案）。現行の割引は継続しつつ、大口・多頻度割引などの拡充や深夜割引などを新たに導入する （クリックで拡大、出所：NEXCO西日本）

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LOGISTICS TODAY編集部
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