行政・団体国土交通省は23日、新たな高速道路料金体系が導入されてから1か月後の近畿圏の交通状況について発表した。
この新料金体系は、近畿圏の道路ネットワークの効率的な利用を促進するため、2024年6月に導入されたものである。発表によると、阪神高速道路では、長距離利用が減少し、短距離利用が増加した。また、深夜帯の利用が増加し、大阪都心部を通過する交通が減少した一方で、都心部を迂回する交通が増加した。
具体的には、阪神高速の料金体系が再編され、新たに導入された都心迂回割引や深夜割引が効果を上げている。例えば、大阪都心部を迂回して利用する場合、最大45%の割引が適用されるようになり、これにより都心部の交通混雑の緩和が期待されている。
また、深夜割引が導入されたことで、深夜0時から4時までの交通量が増加し、全体の交通量の伸びを上回る増加率を示した。この割引により、輸送コストの削減とともに、夜間の物流が一層活発化することが予想される。
一方で、新名神高速道路や阪神高速大和川線の開通によって、近畿圏の道路ネットワークの整備が進展しており、これらの路線を活用した新たな交通動線の形成が見られる。これにより、従来の都心経由ルートからの転換が進み、広域的な交通流動が促進されている。
今回の料金改定とネットワーク整備の進展により、近畿圏の道路交通の効率化がさらに進み、物流の円滑化や環境負荷の軽減が期待されている。
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