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国際コンテナ戦略港湾、積み替え輸送実証4件が決定

2023年12月25日 (月)

調査・データ国土交通省と横浜川崎国際港湾(横浜市西区)、阪神国際港湾(神戸市中央区)は22日、9月22日から12月15日まで実施していた国際コンテナ戦略港湾である京浜港、阪神港での積み替え実証輸送の公募の結果、4件の実証輸送が選定されたと発表した。京浜港と阪神港における積み替えの円滑化に向けた課題を把握し、改善策を検討することが目的。

選出されたルートの一つは、オーシャンネットワークエクスプレスジャパン(ONEジャパン、東京都港区)のインドネシア‐中南米間ルート。従来は韓国・釜山、シンガポールで積み替えていたところを横浜港で積み替えを行い、リードタイムや輸送品質の検証、日本でのトランシップ手続きなどを確認する。

同じく横浜港では、クボタがタイ・レムチャバンからアメリカ・サバンナ、中国・上海からサバンナ行きの直行ルートで同港での積み替えを挟み、リードタイムやトレーサビリティーの検証を行うほか、日本からの輸出貨物にアジア発日本経由の貨物を加えることで、日本発北米東岸航路を安定化させる可能性を模索する。

オリエントオーバーシーズコンテナラインリミテッド(OOCL、品川区)は、東南アジア‐北米西岸ルートで、香港に代わる神戸港での積み替えによるリードタイムやコストの検証、新たな輸送サービスの可能性を検証を行う。

本田技研工業と名港海運は、レムチャバンからカナダ・バンクーバーに直行するルートを改編し、レムチャバンから神戸港で積み替えした後にアメリカ・ロサンゼルスへ向かうルートを検討。多様なオペレーションの可能性を検討するとともに、積み替え輸送のノウハウを獲得するのが狙いだ。

▲(1)ONEジャパン、(2)クボタ(3)OOCL(4)本田技研工業と名港海運の積み替え実証ルート(クリックで拡大、出所:国土交通省)

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LOGISTICS TODAY編集部
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