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住友商事、電場技術による冷蔵海上輸送の業務提携

2024年2月29日 (木)

ロジスティクス住友商事は28日、香港のOrient Overseas Container Line Limited(オリエント・オーバーシーズ・コンテナ・ライン・リミテッド)と、電場技術を活用し、長期間の鮮度維持を可能とした冷蔵海上輸送をする業務提携契約を結んだ、と発表した。

生鮮食品は、冷凍保存し海上輸送するか、冷蔵保存して海上か航空輸送を活用している。だが、冷凍保存では、解凍時の細胞破壊による品質低下、冷蔵保存での海上輸送では航海日数の制約、航空輸送ではコストなどが課題となっている。そのため、品質低下がない冷蔵保存で、長期間の海上輸送ができるサービスの開発が期待されていたという。

▲食品の非凍結温度を低減させる電場技術(出所:住友商事)

電場技術では、高電圧によって微弱な電場を食品に与えることで、氷点下での食品の非凍結温度を低減させることができる。

住友商事は、一部出資した群馬県高崎市の企業が電場コンテナを開発したのを機に、電場コンテナを調達する仕組みを確立した。また、真空度の高い梱包を食品に施すなどして鮮度保持効果を上げる輸送方法について特許も取得したという。

オリエント社は、世界最大規模の国際コンテナ輸送と総合型物流を行う企業で、100以上の主要都市に130の拠点を持ち、グローバルな顧客基盤を持つ。

サービスが普及すれば、従来不可能だった遠方からの冷凍ではない冷蔵品の海上輸送を実現し、世界に点在する魅力ある食品を新たな消費地に届けることができるという。

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LOGISTICS TODAY編集部
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