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【四半期決算】商船三井2Q、ドライバルク船部門で市況低下が影響

2010年11月1日 (月)

産業・一般【平成23年3月期第2四半期連結業績】
社名:商船三井
売上高:8028.4億円(28.5%増)
営業利益:826.3億円(前期は114.6億円の損失)
経常利益:803.1億円(前期は100.1億円の損失)
四半期純利益:482.5億円(前期は99.3億円の損失)

 

ドライバルク船部門は、ケープサイズ市況が中国の鉄鉱石輸入量の鈍化による荷動き減少を受け、7月上旬から8月上旬にかけて1日あたりの傭船料が1万ドル台で推移したが、10-12月積み鉄鉱石の価格が下がったことから、中国の鉄鉱石買いに対する期待感が高まり、9月中旬には一時4万ドル台を回復するなど、大きく変動した。一方、パナマックス以下の船型では、新興国向け石炭、穀物の荷動き増加を受け、堅調に推移した。鉄鋼原料船、電力炭船、木材チップ船などの中長期契約による安定収益があったものの、前年同期比では主にケープサイズでの市況レベルが低下したことから、減益となった。

 

油送船は、原油船(VLCC)が欧米向け荷動きに強さが見られず低迷。石油製品船、LPG船は前年同期比改善したものの、低位に推移し、前年同期比では「若干改善した」が、赤字となった。LNG船部門は長期輸送契約による安定収益に支えられたが、主に円高の影響により、減益となった。自動車船部門は、世界経済の緩やかな回復をうけた荷動きの復調が加わり、大幅に改善した。

 

コンテナ船事業では、前年度に続いて減速運航による燃料費削減、貨物費削減、国内・海外組織の再編・要員適正化などの対策を実行し、コスト競争力の向上に取り組んだ。これらのコスト削減に加え、積高・運賃市況の大幅改善に対応したサービスの改編・拡充を進めた結果、大幅な増益となった。