大和LN、物流施設リアルタイム管理サービス開始

サービス・商品物流施設管理などを手掛ける大和ライフネクスト（東京都港区）は13日、非常駐での管理を受託する倉庫・物流施設でのBCP対策強化に向け、災害などの緊急時にも対応できる「リアルタイム遠隔管理サービス」の提供を始めると発表した。

▲リアルタイム映像イメージ（出所：大和ライフネクスト）

このサービスは、BCP対策の一環として機能するだけでなく、倉庫や物流施設の安全管理業務を効率化する。

サービス開発の背景には、EC（電子商取引）市場の拡大に伴う倉庫・物流施設の管理件数の増加と、それに伴う災害発生時の初期対応の遅れによるリスク増大がある。大和ライフネクストは、現在全国で181件の倉庫・物流施設の管理を受託しており、これらの施設でのBCP強化と日常業務の効率化が求められていた。

新たに構築されたリアルタイム遠隔管理サービスでは、カメラを通じて、遠隔地から施設内のリアルタイム映像を確認できる。これにより災害発生時には、建物担当者が現地に到着する前に、施設の状況を把握してから初期対応を行うことが可能となる。日常の管理業務でも効率化が図れるようになり、オーナーやプロパティマネジメント会社にも迅速な情報提供が可能になるという。

東北地方のマルチテナント型物流施設「DPL岩手花巻」では、2023年11月から同サービスを検証。カメラ映像を通じて積雪状況をリアルタイムで確認することで、融雪剤の散布や除雪車の出動タイミングを最適化することができたという。また、オーナーやプロパティマネジメント会社へのカメラ映像共有により、物理的な現場確認のための移動時間やコストの削減にも寄与したとしている。

機能面では、広範囲を撮影でき、遠隔地から画角操作やズームが可能なPTZカメラを採用。このカメラは、過去30日間の録画映像を遠隔で確認でき、内蔵の通信回線を介して、新規インターネット回線の契約なしでもサービスを提供・運用できる。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

LOGISTICS TODAY編集部
メール：support@logi-today.com