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NEXCO西日本、AI画像処理で道路情報収集

2021年4月6日 (火)

国内西日本高速道路(NEXCO西日本)は2日、AI画像処理技術を活用した道路情報の収集・提供に取り組むと発表した。まずは山陽自動車道河内IC・広島IC間で4月1日から運用を開始した。

▲先行運用開始箇所(出所:NEXCO西日本)

これまでは、管制センターのスタッフが手動でカメラを選択し映像を目視確認していたが、今回の取り組みでは、カメラ映像を画像処理することで、車両停止などの異常を検出し、スタッフに通知し、道路情報の収集・提供スピードを高める。

具体的には、高速道路上に設置されている既設カメラ映像をAI画像処理装置に接続し、画像処理を行う。車両停止、落下物、渋滞を検知した場合、道路管制センターのスタッフに通知され、管制センターのスタッフが実際のカメラ映像と通知内容を比較して道路情報板の表示などに反映する。

▲検知から情報提供に至るまでの流れ(出所:NEXCO西日本)

通知内容とカメラ映像の確認結果に差異があった場合には、AI画像処理装置にフィードバックされ再学習。先行地区で運用期間中に、天候や昼夜間による違いなどの異なる環境下で検知を行い、継続的に学習することで、精度向上を図る。また本格的な展開に向けた運用上の課題を抽出する。

4月からの運用開始とあわせ、低速走行・蛇行・逆走など検知可能な事象を拡大し、環境条件に応じた設定の最適化などを検討して他区間への展開を進める。