日本郵船が世界初、３D図面で船級承認まで完了

ロジスティクス日本郵船は28日、日本海事協会（ClassNK）から、新造多目的コンテナ船の基本設計図面に関する3D認証を取得したと発表した。造船の初期段階である基本設計から船級承認までを立体図面（3D図面）のみで完了したのは外航船では世界初だという。

▲３D図面の例（出所：日本郵船）

新造船の構造設計に関わる情報は平面図面（2D図面）を用いて共有されるのが一般的で、基本設計の課程で3D図面を作成した場合でも、3DCADシステムが会社や船種によって異なるため、船級承認を申請する際には共通のフォーマットが確立されている2D図面へ変換する必要がある。また、複雑な2D図面を正確に把握するには長年の経験と高度な専門知識が必要であり、関係者間での情報共有の粒度は担当者に依存していた。

今回、同社が作成した3DモデルデータをClassNKが使用する独自システムでも確認できる連携システムを活用したことで、2D図面への変換プロセスを省略。3D図面上で船舶各部の構造を立体的に確認できるため、2D図面よりもスムーズな情報共有が可能になった。

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LOGISTICS TODAY編集部
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