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鉄道ロジ事業で営業収支黒字化、JR貨物の中計

2024年4月5日 (金)

環境・CSR日本貨物鉄道(JR貨物)はこのほど、JR貨物グループの「中期経営計画2026」(対象期間2024〜26年度)を公表した。総合物流企業グループへの成長を着実に展開していくとしている。

中計では、収益性の指標として、鉄道ロジスティクス事業単体で営業収支の黒字化を掲げた。22年度実績では162億円の赤字だったが、26年度には10億円以上の収益を出す目標だ。

輸送量を大幅に伸長させることで後押しする計画で、輸送トンキロを、22年度の165億トンキロから、26年度には209億トンキロ以上に増加させることを目指す。また、輸送トンベースでも1833万トンを2360万トン以上に押し上げていく。

ただ、同事業を取り巻く環境には障壁も多いという。大規模災害や新型コロナウイルス感染症拡大の影響などで輸送量が減少しているほか、ウクライナ情勢の長期化に伴う原油高騰に起因するコスト増が利益を押し下げている。

中計では、低迷する貨物鉄道輸送量を回復させるため、既存のアセットを最大限活用することを重視。グループの営業力を総結集して、業界に特化したチームによるソリューション提案や、選定が進んでいる荷主の物流管理統括者(CLO)に対し、鉄道利用を促進することで生じるCO2排出量削減効果といったメリットを働きかけるなどしていく。

また、駅構内でのコンテナホーム拡幅などのハード対策に加え、ネットワークを強化して、貨物鉄道輸送が得意とする800キロ以上の長距離帯と合わせて中距離帯(600キロ前後)の輸送力を拡充などを進める。

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LOGISTICS TODAY編集部
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