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ユニクロ・ヨドバシなどの24年問題対応にEXOTEC

2024年4月12日 (金)

イベントEXOTEC NIHON(エグゾテック日本)は12日、インテックス大阪で開催されている関西物流展で「日本の優良企業に学ぼう!2024年問題とその先10年の物流倉庫運用」と題するセミナーを行った。立脇流社長が登壇した。

セミナーではユニクロ、ヨドバシカメラ、パルグループ、アルプス物流などの企業の事例を紹介。ユニクロは「いつでもどこでも質の高い、デザイン性の高い、でも普段も着られるLifeWearを提供する」ことを目指すアパレル企業であるが、そのためには顧客ニーズへのレスポンスの即時性と正確性を必要となる。エグゾテックの自動化ソリューションは、それを可能とするスピーディーなシステムとして採用されている。エグゾテックのシステムの大きな特徴の1つがスピーディーな運用が可能であること。どんなに広い倉庫であっても、オーダーから2分以内にアイテムにアクセスすることができ、導入企業ではオーダーから出荷まで5分で行っている事例も示された。

▲EXOTEC NIHONの立脇流社長

ヨドバシカメラはウェブ経由のオーダーをデリバリーする「ヨドバシエクストリーム便」を行っているが、店内で選んだ商品を店舗受け取りで購入することも推奨しており、多様な注文チャンネルと受け取りチャンネルが混在するなか素早く正確に商品をさばける点が、エグゾテック採用の要因となっているという。現在のEC(電子商取引)は注文・購入方法が多様化しているなか、エグゾテックはそうした多様なチャンネルにも対応しているため、ヨドバシカメラのような複雑で多様な販売・購買にも対応できているという。

そのほかにも自動車産業への電子部品物流を手掛けるアルプス物流でも、ジャストインタイムで配達順に順立てで積み付けるなど、エグゾテックのパワフルなソリューションが活用されることを紹介。また、「スリーコインズ」を運営するパルグループの50もあるブランドのEC(電子商取引)もエグゾテックのソリューションが支えているという。日本国内のEC化率は全体では10%程度と言われているが、アパレルではすでに20%に及ぶ。サイズ違いなどSKUも多く、ピースピッキングが必要なカテゴリーだが、今後ますます効率的な倉庫システムが求められることになりそうだ。

上記のようにエグゾテックのシステムはBtoBもBtoCも扱うことができるが、さらにはBtoBとBtoCを1つの倉庫で混在させることもできる。つまり、ピース単位のピッキングもケース、箱、パレット単位でのピッキングも同じ拠点の中で行うことができ、1つのデリバリー先に対してピース単位と箱、パレット単位など、異なる単位での納入を混在させることが可能な柔軟でパワフルな点が強調された。

▲セミナーの様子

ほかの自動倉庫に対するアドバンテージとして立脇氏は、導入前の入念なコンサルティングによる最適かつ将来を見越した提案や導入後も10年間に及ぶ稼働率98%保証、システムアップデートなど、導入後に至るまでのトータルなサービスを挙げた。ハードウエアを販売、設置して終わりではなく、導入後のメンテナンスや拡張など、10年後を見越して使い続けられるソリューションの提供が強みであることを強調した。

こうした自動化ソリューションはスピーディーな受注・発送の必要性だけではなく、すでに減少フェーズに入っている労働人口の問題の解決にも必須となる。少人数で運用でき、熟練度に関係なく誰でも作業可能なユーザーインターフェース、離職率を低減させるための作業ストレスの低さなど、単に自動化するのではなく、作業者・労働者への負荷低減においても優れた自動化ソリューションが必要とされている。

いわゆる「2024年問題」でトラックドライバーの労働時間は6%少なくなる見通しから、より効率的な輸配送が求められている。また、ドライバーの1日の拘束時間の中で荷待ち・荷役は3時間におよぶと言われているが、国土交通省は荷待ち時間に関してはゼロを目標とするという大胆な打ち出しをしている。倉庫内での作業の合理化はもちろんだが、スピーディーな積み込みと、荷下ろしの時間を減らす順立て積み付けなど、あらゆる作業での時間短縮は物流全体の喫緊の課題といえる。エグゾテックのソリューションを活用することで、こうした課題への対応も大きく進めることができそうだ。

猶予期間は終了、いよいよ問われる物流業界の本気

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LOGISTICS TODAY編集部
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