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鹿島港・茨城港の国際ターミナル整備事業が本格化

2024年4月15日 (月)

行政・団体関東地方整備局や鹿島港湾・空港整備事務所は15日、茨城県の鹿島港国際物流ターミナルや、茨城港常陸那珂港区国際物流ターミナルなどの整備事業を実施すると発表した。また、2024年度の新規事業として、常陸那珂港区中央ふ頭地区国際物流ターミナル整備事業が採択された。

鹿島港では近年、貨物船の大型化への対応や大規模地震への耐震性能を持つ国際物流ターミナルの整備に着手。同港は国内有数の鹿島臨海工業地帯の原材料や製品の輸送基地として発展し、東関東内陸部の玄関口として重要な物流機能を担っており、円滑な物流の確保のため、新たな国際物流ターミナルを整備している。

ターミナルの整備により、大型船で一度に大量の貨物輸送を可能とし、海上輸送コストの削減につなげるほか、防波堤の延伸を行うことで岸壁での荷役効率を向上させる。また、岸壁の耐震化を施すことで、大規模地震後も緊急物資などの輸送拠点として機能させる。事業費は10億円。

(イメージ)

茨城港常陸那珂港区では、北関東自動車道の開通も相まった海上輸送需要の増大に対応するため、国際海上コンテナターミナルと国際物流ターミナルを整備。

コンテナ貨物の増加や、北関東地域に立地する自動車メーカーの完成自動車の増産に対応する。防波堤の延伸による荷役効率向上、自動車運搬船の大型化への対応に向けた整備を実施し、完成自動車産業や部品などを含めた広範な産業における国内生産機能の維持・拡大に寄与する。国際海上コンテナターミナル整備には9億7000万円、国際物流ターミナル整備には1億円を投じる。

▲茨城港常陸那珂港区中央ふ頭地区国際物流ターミナル整備事業の施工イメージ(クリックで拡大、出所:国土交通省)

また、滞船や他港への横持ちなど非効率な輸送形態を解消するとともに、作業機械などの貨物需要に対応し、地域作業の国際競争力強化を図るため、中央ふ頭地区国際物流ターミナルの整備にも着手する。北関東地域に立地する産業機械メーカーなどの貨物需要に対応し、地域産業の国際競争力強化を図る目的で、水深14メートルの中央ふ頭地区岸壁の調査・設計を行う。同事業は24年度予算の新規採択事業で、期間は30年度まで。総事業費は160億円。

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LOGISTICS TODAY編集部
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