ヤマトHDは減収減益、取り扱い貨物減少で

調査・データヤマトホールディングス（HD）が8日発表した2024年3月期決算は、売上高が前年比2.3％減の1兆7586億円、営業利益が同33.3％減の400億5900万円、最終利益は18％減の376億2600万円と減収減益となった。

宅急便など個人や中小法人向けの小口輸送サービスを含むリテール部門では、売上高は1.9％減の8779億4800万円、営業利益は97億8000万円減少し225億8900万円と、宅配便の単価は上昇したものの、取扱数量が減少したことで減収減益となった。宅急便ネットワークの強靭化に向け、ラストマイル集配拠点の集約・大型化や、保冷専用ネットワークの構築を推進するとともに、配達するエリアやルートを業務量の変動に合わせて柔軟に設定する仕組みの構築に努めた。

大規模法人顧客向けの運送などを含む法人部門では、売上高が2.6％減の8240億9600万円に、営業利益は85億5100万円減少し45億8600万円だった。国際輸送需要が減少したことで減収に傾き、利益面ではリテール部門への配達委託に関連する費用が増加したことなどで減益となった。EC（電子商取引）物流ネットワークの構築を推進するとともに、越境ECでも輸入通関に関わるシステムと国内配送ネットワークを円滑に連携し、リードタイム短縮を実現する取り組みを推進した。

小口貨物取扱実績は、宅急便・宅急便コンパクト・EAZY（イージー）が2.1％減の18億8600万個、ネコポス・クロネコゆうパケットは0.9％減の4億900万個、クロネコDM便・クロネコゆうメールは21.7％減の6億2600万冊だった。

25年3月期の通期業績は、売上高が3.5％増の1兆8200億円、営業利益は24.8％増の500億円、最終利益は15％減の320億円と、増収も最終減益と予想している。

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LOGISTICS TODAY編集部
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