イオン北海道、道内で海上モーダルシフトを実証

調査・データイオン北海道は20日、栗林商船のRORO定期船で、道内での海上輸送する実証実験を実施すると発表した。実証は苫小牧港発、釧路港着の道内の定期船で行う。釧路市、栗林商船と協力し、24、25の両日に、イオン釧路店、イオン釧路昭和店へ輸送する一部商品を海路で運ぶ。

実証はトラックの使用頻度を減らし、ドライバー不足解消やCO2排出削減を見込むもの。週4回の定期船運行により、トラック輸送の運行距離を月間で2万9000キロ削減。また、CO2排出量は月刊で2万1000キロ-CO2の削減が見込まれるという。さらに、冬季の降雪や災害時には、陸路や鉄道が遮断された際のBCP対策としても機能する。

イオン北海道は、モーダルシフトやエリア単位での共同配送の推進を図っており、栗林商船と連携して取り組みへの協力を釧路市に打診。同市も釧路港から東北海道一円に物資を供給する結節点となることを目指しており、同エリアでの物流機能強化の観点から、今回の共同実証が実現した。

実証では、道央圏配送センターから苫小牧港に商品をトラック輸送し、苫小牧港を18時発の定期船に乗り入れ。翌8時に到着した釧路港から釧路市内の店舗に商品をトラック輸送する。輸送するのはヘルス&ビューティーケア商品などのくらしの品や衣料品など。

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LOGISTICS TODAY編集部
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