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三菱重工、BCP用途向け小型ポータブル電源を開発

2013年2月21日 (木)
ボルタンク「ML500i」

ボルタンク「ML500i」

イベント三菱重工業は21日、リチウムイオン二次電池を搭載した小型ポータブル電源「ボルタンクML500i」を自社開発し、販売を開始したと発表した。

最大出力500Wまでの電気機器に対応し、ノートパソコンなら15時間程度の使用が可能。また、可搬性、設置性に優れているため、BCP(事業継続計画)対策としての非常用電源や、野外イベント向けの電源など、幅広い需要を掘り起こす。

この小型ポータブル電源は、サイズが幅180×奥行き270×高さ400ミリで、重さが13キログラム。蓄電用リチウムイオン二次電池として、電力貯蔵向けに開発したエネルギー容量密度が高い「MLiX」を3セル搭載している。

実効容量は360Wh。自己放電が極めて少ない特性から、長時間放置していた場合でもいざという時に電源確保が可能。安全面では、過充電防止機能などの安全機能を備えた設計としている。

企業のBCP対策として、情報機器などの非常用電源を確保することの重要性が強く指摘されるようになっているが、大型の電源装置を複数台配置するには導入費用面がネックとなることから、こうした「導入コスト問題を解消する切り札として開発した」という。

製造・販売は、エンジン式ポータブル発電機の製造・販売も手掛けている三菱重工エンジンシステム(東京都品川区)が担当。大型電源装置の導入が難しいケースのBCP対策用途を中心に、まず企業・法人向けに販売し、その後は一般向けにも拡大していく。