ヤマト運輸、集配業務にEVトラック投入

実証運行を行うEVトラック（冷凍冷蔵バン）

荷主ヤマト運輸、トヨタ自動車、日野自動車の3社は1日、電動（EV）小型トラックを実際に集配業務に使用する実証運行を開始すると発表した。

使用するEVトラックは、日野が開発した1トン積超低床EVトラックで、荷台は、ヤマト運輸とトヨタ・日野が共同で仕を企画した冷凍冷蔵バンを架装。冷凍・冷蔵2つの低温度帯配送を行う「クール宅急便」の運用が可能。

車両の走行と荷台に備えた冷凍冷蔵庫の稼動をすべてバッテリーで行うため、走行時に排出ガスが発生せず、低騒音で住宅街での夜間や朝の集配業務に適している。

実証運行は1年間を予定しており、3社はこの間に、EVトラックの集配業務への適応性や実用性を検証し、商品化に向けた改良に役立てていく。

トヨタ・日野では、商用車の電動化、現時点での電池性能から「軽量で近距離用途の車両」であれば実用的な車両を提供することが可能と考えている。

■実証運行の概要
試験期間：2013年3月中旬より開始し、1年間実施
導入場所：東京都板橋区と町田市の一部の地域
車両台数：2台（トヨタ、日野各1台）