行政・団体メルカリはこのほど、ヤクルト山陽(広島市西区)や、広島県の安芸高田市、三次市と連携し、地域で回収した不用品をEC(電子商取引)プラットフォーム「メルカリShops」で販売する実証実験を開始したと発表した。実証実験は、安芸高田市と三次市内が対象で、両市内の家庭などから持ち込まれた不用品をヤクルト山陽が回収して、メルカリへの出品を代行する。メルカリはこれまでも、リユース推進に向けて各地の自治体と連携してきたが、地域に密着した企業の宅配システムや営業拠点を活用して不用品を回収する取り組みは今回が初めてだという。
不用品の回収は両市内にあるヤクルトセンター2か所の店頭で行い、家庭にある不用品の持ち込みを受け付ける。また、持ち込みが難しい人に対しては、ヤクルトの配達販売員「ヤクルトレディ」が訪問回収を行う。このほか、安芸高田市は不用な備品などを提供し、三次市は市のクリーンセンターに運び込まれた不用品の中から、まだ使えるものを選別して提供する。
回収した不用品は、ヤクルト山陽のスタッフが検品、梱包をし、ヤクルト山陽のアカウントでメルカリに出品する。売り上げは梱包の資材費用などを除いて、社会貢献活動や市のサービス向上の活動費として使われる。実証実験の期間は来年3月までの予定。
メルカリとヤクルト山陽は2023年5月から、安芸高田市、三次市と意見交換しながら、地域でメルカリへの出品方法を説明する「メルカリ教室」を開催するなどリユース活動に取り組んできた。今回の実証実験では、成果を検証するため、東京大学と連携してリユースの推進を通じて生まれた温室効果ガス(GHG)の削減貢献量を算出する予定。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com