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物流連、等身大の物流実現へ事業を推進

2024年6月28日 (金)

認証・表彰日本物流団体連合会(物流連)は28日、第25回物流環境大賞の授賞式を都内で開催した。

物流環境大賞は、物流部門における環境保全の推進や環境意識の高揚などを図り、物流の健全な発展に貢献された団体・企業または個人を表彰する制度。25回目となる今回は、「物流環境大賞」のほか、「低炭素物流推進賞」3件、「サステナブル活動賞」1件、「日本物流記者会賞」1件、「特別賞」19件が選定されている。

▲(左から)物流連・真貝康一会長、味の素冷凍食品執行役員コーポレート本部ロジスティクス部長・飯島賢次氏、F-LINE常務執行役員低温・流通本部長・田中武志氏

審査員からは、特にモーダルシフトによるCO2削減への取り組みが顕著になり、これまでモーダルシフトに不向きとされた距離帯や品目においても転換が進むなど、環境貢献を基盤にした事業構築が進んでいる状況が報告された。

大賞を受賞したのは、味の素冷凍食品とF-LINE共同の取り組みによる「冷凍食品の環境にやさしく持続可能な幹線輸送の実現」。温度管理が厳しい冷凍食品を貨物鉄道輸送に転換したことと、船・鉄道・トラックの3パターンでのモーダルコンビネーションを推進し、海上・鉄道輸送の比率を上げた点により、大きくCO2排出量削減に貢献した。

冷凍食品は温度管理が厳しく、鉄道輸送への転換が難しかった品目の1つであるとともに、千葉県から宮城県までの400キロ圏という中距離帯でのモーダルシフトへの取り組みであり、品目として、また距離帯としても転換が難しいモーダルシフトで、年間のCO2削減率30.9%の効果を実現した。また、鉄道と船舶比率を高めた長距離帯での九州発貨物でも17.4%のCO2削減としており、さらなる環境保全の推進や、物流の発展への貢献が期待される取り組みとして評価された。

物流環境大賞に合わせて開催された定時総会では、会長に再任された真貝康一氏(日本貨物鉄道代表取締役会長)より、「物流を等身大で見てもらう」ことをテーマとした若年層や一般消費者へのアピール強化や、社会インフラとしての物流機能の強化、環境負荷の取り組み、物流事業者の海外展開の支援など、物流連が中心となって活動を継続していく方針が語られた。

また、同日、改正物流法の規制的措置に関する具体的な検討が、国土交通省、農林水産省、経済産業省の3省合同でスタートしたことを受け、省庁横断的な取り組みで政府が物流革新をけん引していくことに期待を寄せるとともに、荷主事業者へはさらなる効率化への協力と理解を求めた。

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LOGISTICS TODAY編集部
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