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自転車青切符にトラックドライバー6割が不安視

2026年5月28日 (木)

調査・データAzoop(アズープ、東京都千代田区)は28日、全国のトラックドライバーを対象に実施した「第3回トラックドライバー実態調査」の結果をまとめた。2026年4月1日に自転車の交通違反へ「交通反則通告制度」(青切符)が導入されたことを受け、自転車の車道走行に対するトラックドライバーの受け止めを調べたもの。有効回答数は142件で、調査期間は4月21日から30日まで。

GWや年末年始など人の移動が多い時期に特に心配に感じることを複数回答で聞いたところ、「自転車の車道走行増加」が58.5%で最も多かった。次いで「子どもの飛び出し増加」が45.8%、「レンタサイクルやシェアサイクル利用者のルール認識不足」が32.4%、「観光客の増加」と「渋滞での判断ミス増加」がいずれも26.8%だった。制度導入により自転車が車道に出る機会が増えるとの見方が、職業運転者の間で不安材料になっている。

危険だと感じる自転車の行動では、「急な飛び出し・横断」が66.9%で最多となった。「信号無視」と「歩道から急に車道へ出る」が各63.4%で続き、「スマホ・イヤホン運転」も62%に上った。信号無視やながら運転など、青切符の対象となる違反行為が上位に入っており、制度が対象とする行為と、物流現場で実際に危険視されている行動には一定の重なりがある。

(クリックで拡大、出所:Azoop)

道路上で「一番やめてほしい」と感じる行動を単一回答で尋ねた設問でも、「急な飛び出し・割り込み」が37.3%でトップだった。危険行動の上位と同じく、予測しにくい進路変更や突然の横断が、車体の大きいトラックにとって重大なリスクになっていることを示す結果だ。大型車は制動距離が長く、左折時の死角も生じやすいため、自転車側の一瞬の動きが事故につながりやすい。

自転車とのヒヤリハットが起きやすい時間帯は、「夕方(17〜19時)」が76.1%、「朝の通勤時間帯(7〜9時)」が73.2%となり、通勤・通学や配送が重なる時間帯に危険が集中した。場所では「交差点付近」が75.4%で最も多く、「住宅街・細道」が62%、「片側一車線の道路」が40.1%、「駅周辺」と「学校・公園周辺」が各38%だった。幹線道路だけでなく、生活道路や狭い道路での接触リスクが強く意識されている。

(クリックで拡大、出所:Azoop)

自由回答では、道路インフラやルール周知への不満も目立った。狭い車道に自転車走行空間を設けた区間への危険感、道路整備が不十分なまま制度を進めることへの不信、トラックが自転車を安全に追い越す際の幅員不足などが挙がった。また、免許不要で利用できる自転車について、交通法規を十分に理解しないまま走行しているケースがあるとして、教育や周知を求める声も寄せられた。

自転車の青切符制度は、違反抑止を通じて交通秩序の改善を図る仕組みだが、調査結果からは、制度導入だけでは現場の不安を解消しきれない実態が見える。物流車両と自転車が同じ道路空間を使う以上、取り締まりや啓発に加え、交差点、生活道路、通勤時間帯を念頭に置いた道路設計や走行ルールの共有が欠かせない。トラックドライバーにとって自転車の車道走行は、単なる交通マナーの問題ではなく、日々の配送安全と事故責任に直結する運行リスクになっている。

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