
▲トーイングトラクター(出所:日本航空)
ロジスティクス日本航空(JAL)、昭和産業、ボーソー油脂、ファイトケミカルプロダクツ、東北大学の5者は28日、こめ油製造工程で発生する副産物を原料にしたバイオディーゼル燃料(BDF)を、山形空港の空港内作業車両で使用する実証を始めたと発表した。対象はJALのトーイングトラクター1台で、貨物や手荷物搬送用コンテナをけん引する車両に使う。
今回のBDFは、ボーソー油脂がこめ油製造時に発生するこめ糠脂肪酸を提供し、東北大学が開発した反応分離技術「イオン交換樹脂法」を用いて、ファイトケミカルプロダクツが製造と量産化技術の検証を担う。昭和産業はBDFを山形空港へ供給し、品質検証も行う。JALは空港内作業車両で実際に使用し、運用面での検証を進める。同技術で製造したBDFを空港で使用するのは世界初としている。

▲山形空港の作業車両とグランドハンドリングスタッフ(出所:日本航空)
こめ油製造工程で生じる非可食性油を燃料に転換することで、食品用途と競合しにくい原料の活用につなげる狙いだ。バイオ燃料は需要拡大が見込まれる一方、安定した原料調達が課題となるため、未利用資源を活用した供給選択肢の拡大が焦点になる。
実証期間は2027年5月末までを予定する。検証項目は、BDF使用時の実運用下での走行性能、車両への影響、供給体制の3点。山形空港は盆地に位置し、季節ごとの寒暖差が大きいため、さまざまな気象条件下での確認に適しているという。技術開発を担った東北大学から近い点も、実証拠点として選定した理由に挙げている。
JALグループは現在、地域のパートナー企業と連携し、廃食油由来のBDFを全国23空港で使用している。
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