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CMA CGMグループ、全社AI基盤を6月から展開

2026年5月28日 (木)

ロジスティクスCMA CGM(フランス)は27日、AIスタートアップのミストラルAI(同)が28日にパリで開催する「AI Now Summit」に参加し、CMA CGMグループ全体でのAI活用について説明すると発表した。ロドルフ・サーデ会長兼CEOが登壇し、海運、物流、メディア事業におけるAIの大規模導入をテーマに講演する。

CMA CGMは2025年4月、ミストラルAIと5年間の戦略的提携を締結した。提携に基づき、ミストラルAIのエンジニア20人がCMA CGMのマルセイユ拠点やCMAメディアの本社に入り、現場に近い形でAIソリューションの開発を進めている。CMA CGMは23年のミストラルAI初回資金調達時から同社に出資しており、生成AI分野での協業を拡大してきた。

6月1日からは、新たなAI基盤「MAIA, Powered by Mistral」を段階的に展開する。対象はCMA CGM、シーバ・ロジスティクス、CMAメディアの従業員8万人。業務知識や社内アプリケーションと接続したAIエージェントを開発・運用する基盤で、作業支援、業務データへのアクセス効率化、問い合わせ処理の迅速化などに活用する。

CMA CGMグループでは現在、55件超のAIプロジェクトと200件超の活用案件を進めている。従業員向けには、社内AIアシスタント「MAIA」や「Microsoft Copilot」を活用し、文書作成、資料分析、事務作業の自動化、意思決定支援に取り組む。マルセイユのイノベーション拠点「TANGRAM」では、従業員向けの教育も進める。

顧客向けでは、予約から貨物追跡までの一連の対応をAIで効率化する。年間5400万件超に上る顧客問い合わせに対し、AI支援エージェントが追跡依頼や運航関連の問い合わせに即時回答し、複雑な案件は人の担当者へ引き継ぐ。海運分野では、到着予定時刻(ETA)の予測、スマートブッキング、スマートプライシング、貨物引き渡し手続きの効率化などにAIを使う。

運航面では、船舶の航路最適化、エネルギー消費の抑制、積載率向上、需要・貨物量予測、運航判断支援などにAIを活用する。物流子会社CEVA Logisticsでは、倉庫内の人員配置や作業計画を最適化する「スマートレイバー」関連の取り組みを進める。海運と物流の現場では、需給変動、燃料コスト、人手不足、顧客対応の複雑化が同時に進んでおり、AIを単発の効率化ツールではなく、運航・倉庫・顧客接点を横断する基盤として使う動きが広がっている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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