ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

NTTロジスコ、物流現場の脱属人化改善を発表

2026年5月28日 (木)

ロジスティクスNTTロジスコ(東京都中央区)は28日、日本ロジスティクスシステム協会(JILS)が5月12、13日に開催した「全日本物流改善事例大会2026」で、同社の2つの改善事例を発表したと発表した。西日本マーケティングロジスティクスセンターと埼玉物流センターでの取り組みで、いずれも25年度の物流改善活動の成果として紹介した。

西日本マーケティングロジスティクスセンターでは、「体系的相互応援の実現に向けて―属人化からの脱却―」をテーマに発表。同事例は、25年10月に開催されたJILSの「関西物流改善事例発表会」での発表が評価され、全国大会への推薦事例として選ばれた。

▲発表会の様子(出所:NTTロジスコ)

同センターでは、繁忙期や時間帯に応じて業務間で人員を応援し合う運用を行っていたが、大規模物流拠点であるため、応援先業務の理解不足や適切な人員配置の難しさが課題となっていた。これに対し、応援対象業務の内容を可視化した「求人票」を掲示し、作業員のスキルを一覧化した「スキルシート」を作成。さらに需要予測に基づく人員配置の仕組みを整え、計画的で柔軟な相互応援体制を構築した。

この取り組みにより、業務間の応援体制を標準化・体系化し、作業員の心理的負担を抑えながらスムーズな応援を可能にした。多能工化を進めることで、繁閑差に応じた人員配置もしやすくなり、効率的な人員運用を通じて荷主へのコスト削減効果にもつなげた。

埼玉物流センターでは、「自動化によるオペレーション改善で脱属人化と省人化と整流化に挑む」をテーマに発表した。同事例は、同社の「2025年度優良事例報告会」で最優秀事例として表彰されたものだ。

対象となったのは、レンタル通信機器を再利用するための回収品の登録・仕分け作業。従来は熟練作業者による目視確認に依存し、作業者の歩行負担が大きい動線も課題となっていた。これに対し、AI(人工知能)画像認識技術と自動搬送システムを組み合わせた「自動登録・仕分けシステム」を導入。あわせて作業工程の集約やレイアウトの見直しを進め、属人化の解消と作業効率化を図った。

導入後は作業生産性が30%向上し、作業人員を11人削減した。仕分けミスは0%となり、熟練作業者に頼らず誰でも対応できる運用体制を整えた。作業動線の最適化により、工程全体の流れも改善した。

今回の2事例は、人員配置の標準化とAI・自動搬送の活用という異なる切り口ながら、いずれも物流現場の属人化を減らし、繁閑対応力や作業品質を高める取り組み。人手不足が続くなか、既存作業の見える化と現場起点の自動化を組み合わせることが、3PL現場の生産性改善の重要な手段になっている。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com

LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。

ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。