財務・人事イー・ロジットは6月28日、スタンダード市場の上場維持基準への適合状況を発表した。かねてから基準不適合だった流通株式時価総額は適合状態となったものの、2024年3月末時点で10億6600万円の債務超過から、純資産額が上場維持基準に抵触したとしている。
同社は主力事業であるBPOサービス事業で積極的な拡大戦略を取り、売上の増加を見越したフルフィルメントセンター(FC)戦略によるFC数の拡大に伴い固定費の増加が先行し、サービスレベルを維持するための余裕を持った人員確保など、変動費についても増加傾向で推移。売上の伸び悩みに加え、近年の物価高騰に起因する配送費・人件費などの変動費の高騰が相まって、固定費などの削減が容易には困難であることから限界利益率の低下が顕著になり、結果として債務超過へ陥いったとしている。
債務超過の解消に向け、FCの自動化による収益性の向上を図る。同社が出資するRENATUS ROBOTICS(レナトス・ロボティクス、アメリカ)の自動倉庫システムの導入やマテハン機器などの自動化設備の導入を推進し、自動化・省人化による大量出荷時の人件費抑制、生産性、設備稼働率の向上を図ることで収益性の向上に努めるという。
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