荷主大型膜面構造物や土木・物流資材などを手掛ける太陽工業(東京都世田谷区)は23日、ダスキンくりはら(埼玉県滑川町)の本社新社屋の大型壁面に、太陽工業の高透明で軽いETFEフィルムを採用されたと発表した。
ETFEフィルムは、フッ素樹脂をフィルム状に圧延したもの。ガラスに代わる新しい建築表現が可能な材料として注目されており、日本では現在、有明地区へ移設している新豊洲Brilliaランニングスタジアムの屋根や、ことし2月にオープンした広島の新サッカースタジアム「エディオンピースウイング広島」の庇(ひさし)に使用されている。
今回使用したETFEフィルムは、わずか500マイクロメートルの薄さで、重量は1平方メートル当たり874グラムと超軽量。ガラスに比べ、製造工程でCO2の排出を大きく低減できるほか、輸送による環境負荷も大きく減らすことも可能。また、膜構造の特徴である変形追随性に優れているため、建築躯体への負荷を軽減し、耐震性にも優れているという。
なお、ETFEフィルムは、窓や壁としての使用例はなく、国内では初めての事例となる。太陽工業は今後、今回の事例をモデルに、ETFEフィルムの新たな活用方法として積極的な提案を行う計画としている。
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