太陽工業、陸上用オイルフェンスを製品化

環境・CSRテント構造物やコンテナバックなどを製造販売する太陽工業（東京都世田谷区）は17日、大雨による洪水発生時に油流出を防ぐ陸上用オイルフェンスを製品化した、と発表した。

同社は、近年多発する災害への備えとして製品を考案しており、焼入れ加工の冷却用油槽を備えた鉄工所や製造設備で機械油を使用する工場などを設置対象として想定。

シートの素材は、化学繊維に塩化ビニール樹脂などをコーティングした膜素材を用い、シート状の膜面を施設の外壁に沿わせて形成、水に浮かんだ油が周辺地域に流出することを防ぐ仕組み。

2019年8月には、佐賀豪雨により鉄工所から油が流出し、近隣住宅や農地に大きな被害が出たことなどから「BCPの観点から物流施設でも同様の備えが必要」との声が上がっている。

▶︎陸上用オイルフェンス（出所：太陽工業）