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農産物直売所を拠点とする移動と輸送モデルを実証

2024年7月24日 (水)

サービス・商品経営コンサルティングのタナベコンサルティングは24日、宮城県農産物直売所ラストワンマイル実証事業業務における移動・輸送モデルを設計し、実証実験期間中、近隣住民に向けてのイベントを開催することを発表した。

▲移動・輸送モデルイメージ(出所:タナベコンサルティング)

生産者の高齢化や減少などにより出荷者および出荷量が減少した地域の農産物直売所では、品揃えや売上の維持・向上を図り、持続性を確保することが課題となっており、高齢化が特に進む農山漁村地域は、食料品や日用品の買い物困難者が多いだけでなく、宅配便の運転手不足に伴うラストワンマイル問題にも直面することが懸念されている。

同社では、直売所の持続性を考えるにあたって、地域の現状・課題分析を通じたサービス運用を検討することが重要であることから、「農産物直売所輸送サービス」のモデル化および地域の課題解決と出荷者および出荷量の増加を目指す。

今回のサービス実証実験では、道の駅津山農産物直売所における主要課題の一つである移動手段を改善し、農産物直売所が地域のライフライン機能を担うことで「地域の生活を支える存在」になることを目指し、津山地域内デマンド型タクシーの運用を実施。デマンド型タクシーは、事前予約制で、乗車地点・希望乗車時間帯により調整し、タクシーが利用者の自宅まで訪問し、「相乗り旅客」として利用でき、目的地である道の駅津山もくもくランドまで送迎する。

また、デマンド型タクシーは、旅客だけでなく貨物の輸送も実施。旅客の送迎時に、生産・地域内の自社加工地を経由して道の駅で販売する野菜や果物などの集荷を行うことで、旅客と貨物を同時に道の駅津山農産物直売所へ輸送する。

なお、実証実験期間中においては、イベント開催によるサービス周知活動を予定しており、道の駅津山もくもくランドでの野菜や果物などの特産品の販売や、周辺の道の駅との地域連携による物産店、キッチンカーの出店、ものづくり等の体験型イベントなどを開催。イベントは8月4日の第1回目開催から、9月28日まで計8回の開催を予定している。

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LOGISTICS TODAY編集部
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