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商船三井、入社式「大局観もってやり抜く力を」

2013年4月2日 (火)

話題商船三井は1日、34人(海上新卒採用8人、陸上新卒採用26人)の新入社員を迎え、入社式を行った。武藤光一社長による新入社員への訓示は次の通り。



■武藤社長による訓示(要旨)
社会、経済は前例のないほど地球規模で目まぐるしく変化している。その変化する時代にあって、これから当社を支えていく皆さんに、社会人として、忘れずに心がけてもらいたいこと、約束してもらいたいことを、これから3つお話ししたいと思う。

(1)仕事をする上で
会社に寄りかかるのではなく、自分は会社にどのような貢献ができるのか、どのような価値を生み出すことができるのか、常に考えて行動することを求めたい。加えて、自分で考え、自分で責任を取るという心構えで仕事に取り組んでほしい。会社というのは一人ひとりの価値の集合体だ。一人ひとりが果たした貢献が積み重ねられて大きな価値となり、単純な足し算ではなく掛け算となって更なる大きな価値となって表れてくる。価値の集合体を大きくする一員として責任ある行動をしてほしい。主体的に行動を起こし、必ず自分が価値を生み出している、会社を支えている気概で、たくさんの汗をかいて欲しいと思う。

(2)素養・資質
世界の多な変化の兆しや潮目を先取りして、大局観をもって粘り強くやり抜く行動力を求めたい。それには大きな構想と地道な努力に裏打ちされた強い個がなくてはならない。「着眼大局、着手小局」という言葉を大切にしている。まずは、足元の仕事をやりぬくことを常に意識し、実践してほしい。大局観を身につける要諦は、まずは一生懸命自分で考えて、着実に業務を行い、加えて周りのことに関心をもつこと。さらに、新聞・経済紙をよく読んで、社会で何が起き、経済がどういうように動いているかに注意を払うという継続的な努力だ。もちろん、グローバルなフィールドで活躍する上では、コミュニケーション力、相手を理解する・動かす対話力、そして英語力も重要になる。ジャパニーズ・イングリッシュで十分だから、大いに英語力を鍛えることを求める。また、安全運航は当社のコアコンピテンスだ。安全運航のための技術を徹底的に身につけてほしい。

(3)組織で働く人間として
プロの社会人となった。ルール・約束を守り、倫理に則り行動することは当然だが、組織で働く者としては、協調精神、コミュニケーション能力、相手を説得する力・説明力であるアカウンタビリティを身につけることを求める。社内外問わず深い議論により、時にぶつかりあいながらも、経験を通じて、相手と上手く仕事を進める能力、組織を動かしていくリーダーシップを発揮することを皆さんに求めたい。