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DHL、国内全域→米国中西・東部への翌日配達を実現

2013年4月9日 (火)

ロジスティクスDHLエクスプレスは9日、アジア・米国間とアジア域内のサービスを今月末から大幅に向上させると発表した。

ワイドボディ(広胴型)の航空機を同社の国際航空ネットワークへ追加投入し、アジア域内の接続を調整することで、主要な貿易レーン、特に南北アメリカ大陸・アジア間を利用の顧客に対し、サービスの利便性向上を図る。

ネットワーク強化では、日本と米国・シンシナティへの直航便を就航させ、製造業の中心である東海地区からシンシナティへの接続を1日短縮する。

これにより、DHLが直接集配を行っている日本全域から米国中西部・東部への翌日配達を実現。さらに、東海・北陸地区では、最も遅い集荷受付締切時間でも翌日配達できる体制を敷く。

戻りのシンシナティ・東京間の接続で、米国、カナダ、中南米から日本への輸入貨物の同日配達地域を、東京郊外と東京近郊都市へ拡大。両ルートで搭載能力100トン以上のボーイング747-400機を投入する。

オーストラリアへの接続を週2日から週4日に拡大し、大陸間ネットワークと日本を経由した貨物の積み替えにより、米国・豪州間の接続を強化。同時に北アジアの主要市場から豪州への輸送能力を「戦略的なスケジューリング」で追加することにより、シドニーから成田への所要日数を短縮する。新たなルートは、55トン以上の搭載能力を持つボーイング767-300ERFが運航する。

このほか、日本の中部、台湾の台北、韓国の仁川間を新たにワイドボディ(広胴型)の貨物機で直接接続することにより、域内のエクスプレス輸送能力を増強。この路線を中部・シンシナティ間ネットワークへつなぐことで、日本、台湾、韓国、3つのアジア市場から米国に向け出荷する顧客に対し、さらなる輸送能力を提供する。

ボーイング747-400、ワイドボディのボーイング767-300ERFは、DHLのパートナー、ポーラーエアカーゴが運航する。

■DHLジャパン・山川丈人社長のコメント
「自動車、機械、電機、航空機、精密機器など、日本経済の根幹を成す製造企業が集積する中部は、国際エクスプレスのグローバルリーダーであるDHLにとって最重要地区の位置づけにあるが、特に顧客にとっても最重要貿易相手国の一つである米国とダイレクトに接続する意義は大きいといえる。今後も、同空港にネットワークフライトを就航させている唯一のグローバルインテグレーターとして、スピードと信頼性の高いサービスを提供するべく、輸送能力やサービスの強化に努め、DHLの日本でのリーディングポジションの更なる強化を図っていく」