行政・団体国土交通省は、6月に導入された新たな高速道路料金体系が、近畿圏の交通状況に与えた影響について発表した。
新料金体系導入後、阪神高速道路では長距離利用が減少し、短距離利用が増加する傾向が確認された。特に、上限料金が1320円から1950円に引き上げられたことで、50キロ以上の利用が減少した一方で、短距離区間での利用頻度が増加している。また、深夜0時から4時までの時間帯に20%割引を適用する「深夜割引」が導入された結果、この時間帯の交通量増加率がほかの時間帯を上回る状況となった。
大阪都心部を通過する交通量は減少し、大和川線や近畿道を経由する迂回ルートの利用分担率が増加した。都心迂回割引を適用したことで、大阪都心部を経由するルートと同じ料金で迂回ルートが選択可能となり、交通流動に変化をもたらしている。
一方で、神戸都心部では迂回ルートへの転換率は限定的であり、大きな変化は見られなかった。これについては今後さらなる検討が必要としている。
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