調査・データ市場調査会社パノラマデータインサイト(アメリカ)は12日、世界の貨物仲介市場は、2022年から10年間で1.7倍以上に拡大し、2031年には885億米ドルに達するとの予測を公表した。
同社によると、22年の貨物仲介市場は511億米ドルで、31年には1.7倍以上の885億米ドルに達する。年平均成長率(CAGR)は6.3%と見込まれる。
貨物仲介業界では、特に電子商取引(EC)の拡大によって、配送速度やコストを巡る競争が激化し、利便性を向上させるためのさまざまなサービスが開発されている。こうした競争が市場の拡大の原動力となっている。
特にデジタル化と自動化は、業界の効率性を大きく向上させており、AI(人工知能)やビッグデータの活用により、運送業者と荷主のマッチングがより迅速になり、的確なものとなっている。
また、環境への配慮が高まるなか、グリーン物流への移行が進んでおり、環境に優しい輸送オプションを提供する貨物仲介業者への発注が増加。一方で、国際貿易の規制が厳格化するなか、規制を順守するために、貨物仲介業者の役割や責任は重くなっている。
同社は、今後10年間で貨物仲介市場は、さらに進化し続けるとの見通しを示し、特にアジア太平洋地域と北米で市場拡大が顕著になると指摘。テクノロジーの進歩とともに、カスタマイズされた物流サービスへの需要が高まることから、市場は新たな成長段階に入り、より効率的で持続可能なグローバル経済実現への貢献も求められていくとしている。
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