
▲家庭で集めた廃食油を、回収ボックスに直接流し込み(出所:JAL)
環境・CSR日本航空(JAL、東京都品川区)は27日、ビック・ライズ(横浜市青葉区)が運営する「食品館あおば」と共同で、家庭から出る使用済みの食用油の回収を開始すると発表した。店頭に回収ボックスを置いて、各家庭から食用油を持ち寄ってもらい、SAF(サフ、持続可能な航空燃料)の原料にする。
JALは、航空機の脱炭素化を進めるため、家庭から出る使用済み食用油を原料としたSAFを製造するプロジェクトに取り組んでいる。
消費者は200円(税抜き)を店頭で支払い、プロジェクトに参加すると、回収専用のボトルをもらえる。使用済みの食用油は、この専用ボトルに入れて店にまで持って行き、店頭に設置されたリサイクルボックスに、食用油を流し込む。ボトルは、各自で持ち帰ってもらう。
回収に協力したことを二次元バーコードを通じて報告すると、抽選でJALからプレゼントが贈られる特典もある。
回収するのは常温で液体の植物性油。集まった油は回収業者がSAF製造プラントに搬送し、工場で航空燃料の原料となる。SAF製造プラントは堺市西区で整備が進められており、25年までの稼働を目指している。このため、プラントが完成するまでは、バイオディーゼルの製造に活用される。
今回、回収を開始するのは食品館あおば本牧店(横浜市中区)と本羽田店(東京都大田区)で、本牧店は10月5日から、本羽田店は11月2日から開始する。回収日は原則として毎日10時から20時まで。店舗の営業時間内となっている。
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