M&A南海電気鉄道は、同社の完全子会社である泉北高速鉄道を吸収合併することを発表した。この合併は、南海電鉄が掲げる「2050年の企業像」に基づき、グループ経営の効率を改善し、サステナブルな公共交通の運営を実現するため。泉北高速は2025年4月1日に解散し、南海電鉄が存続会社となる。
南海電鉄は2014年に旧大阪府都市開発から泉北高速の株式を譲渡され、2022年には完全子会社化していた。以降、利便性向上や沿線地域の活性化に取り組んできたが、沿線人口の減少や新型コロナウイルス禍による生活様式の変化など、鉄道事業の構造的な需要減少に対応しつつ、今後の経営環境を見据え、グループ全体でのシナジー強化を図る必要があると判断した。
この合併により、南海電鉄は鉄道事業と不動産賃貸事業を統合し、経営資源を効率的に配分することで、より競争力のある流通センターの確立を目指す。
合併の効力発生日は2025年4月1日を予定しており、南海電鉄の名称や所在地、事業内容などに変更はない。初乗り運賃の二度払い解消などにより、運賃収入が減少する可能性があるため、今後、公表すべき事項が生じた場合は速やかに開示するとしている。
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