M&A「東京靴流通センター」など靴小売店を展開するチヨダ(東京都杉並区)は11日、連結子会社で衣料販売店を展開するマックハウス(東京都杉並区)について、再生ファンドが提案した株式公開買い付け(TOB)に応じ、保有する株式を全て売却すると発表した。再生ファンドには、アパレル商品の企画や生産を行うジーエフホールディングスが出資しており、マックハウスはジーエフHDのもとで経営再建を図る。
TOBを提案しているのは、再生ファンド「G Future Fund 1号投資事業有限責任組合」で、ジーエフHDが過半数を出資している。マックハウス株を1株32円、上限1005万株で買い付けるとしており、買い付け期間は11月12日までとなっている。
チヨダは、マックハウス全株式の60.78%にあたる938万9880株を保有しており、TOBが成立すればチヨダは約3億円で全株式を売却し、連結子会社の関係を解消する。
マックハウスは今年2月期時点で6期連続の営業赤字を計上しており、経営再建が急がれていた。
これについてジーエフHDは、TOBでグループ傘下に入ることによって、中国を中心とするアジア地域53か所の検品拠点や国内43か所の物流拠点を利用できるようになり、コスト削減や物流の効率化を図れるほか、フルフィルメントサービスの活用やマーチャンダイジングの再構築による収益性向上などが可能だとしている。
一方、チヨダは「資金支援や取締役の派遣、ライセンス供与、合同の販売促進など支援を続けてきたが、業績回復に十分な効果は得られず、早期黒字化を見通せない」とし、「マックハウスの業績回復や企業価値向上は、ジーエフHDグループにおいてなされるべきだと判断した」としている。
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