拠点・施設プロロジス(東京都千代田区)が福島県郡山市で進める物流施設開発で、災害時の事業継続や広域配送の強みが荷主企業からの支持を集める。同社は27日、現地で合同セミナーを開き、施設稼働に向けた今後の全体計画を明らかにした。セミナーには、2日間で30社70名が参加予定だ。
施設はフクダ・アンド・パートナーズ(東京都中央区)と共同開発する物流施設集積パーク「福島郡山LLタウン」内に位置する。「プロロジスパーク郡山1」(ヤマト運輸施設)は10月末に完成予定だ。複数の企業が利用する「プロロジスパーク郡山2」は、2027年8月に竣工予定。郡山2は2階建てで、延床面積は4万7081平方メートルに達する。

▲プロロジスパーク郡山2の計画概要(出所:プロロジス)
現地は東北自動車道と磐越自動車道が交差する郡山ジャンクション南側に位置し、郡山中央スマートインターチェンジに隣接する。首都圏まで3時間、仙台市まで1時間で到達可能だ。同社開発部の三田健太郎ディレクターは、関東の道路網が寸断された場合でも新潟や山形、茨城方面からアクセスでき、物流網を維持できる強みを顧客が高く評価したと語った。

▲プロロジスの三田健太郎ディレクター
太平洋側に比べて物流施設が少ない日本海側や仙台方面をカバーできる点も独自の価値を生む。郡山2は全4区画のうち、すでに全体の3割を占める2区画が完成前に契約を終えた。現在はA区画とD区画で入居企業を募る。
防災面での優位性も際立つ。開発地は水害リスクが低く地盤も強固だ。同社は郡山市やヤマト運輸、NTT東日本などと災害時の避難者支援に関する協定を結び、有事には広域防災拠点としての役割を担う。
施設内には非常用発電機を備え、停電時でも72時間の電力供給を維持する。現地の質疑応答で三田氏は、首都圏に代わる拠点としての位置づけについて問われ、東北から日本海側までを広く補完する役割が関心を呼ぶと答えた。止まらないサプライチェーンの構築に向け、郡山の結節点としての存在感は今後さらに高まりそうだ。(菊地靖)

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