
(出所:ナノ・ニュークリア・エナジー)
M&A米国の先進原子力企業ナノ・ニュークリア・エナジーは26日、放射性物質や核物質の輸送を手がけるセキュアード・トランスポーテーション・サービス(STS、米国)を買収したと発表した。小型モジュール炉・マイクロリアクターの商用化を見据え、核燃料の調達、輸送、原子炉配備までを自社グループ内で担う垂直統合体制を強める。
STSは2005年設立で、核物質輸送、規制対応、警備調整、訓練、コンサルティングなどを展開している。これまで40か国以上でプロジェクトに関わっており、米原子力規制委員会(NRC)が承認した使用済み核燃料輸送ルートの90%超について承認を保有しているという。ナノ・ニュークリアは、同社の買収により、燃料輸送の計画、認可、ルート調整、警備、実輸送を含む機能を取り込む。
買収は、ナノ・ニュークリア傘下のアドバンスで・フューエル・トランスポーテーション通じて実施した。買収額は最大1300万ドルで、内訳はクロージング時に支払う現金600万ドルと、複数回に分けて支払う同社普通株式700万ドル相当。STSの25年12月期の監査済み売上高は710万ドル、最終利益は130万ドルだった。
次世代原子炉の普及では、炉そのものの開発だけでなく、HALEU(高純度低濃縮ウラン)燃料、使用済み燃料、関連機器を安全かつ規制に沿って輸送する体制が課題となる。特にマイクロリアクターは、防衛、データセンター、産業施設、遠隔地、海外市場など多様な配備先が想定されるため、燃料と設備を必要地点へ運ぶ物流基盤の有無が商用化の速度を左右する。
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