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協働ロボ市場は年平均46.4%で成長

2024年10月17日 (木)

調査・データアメリカの市場調査会社パノラマデータインサイト16日、協働ロボット市場が2021年の13億米ドルから2030年には401億6000万米ドルに達すると予測されており、年平均成長率(CAGR)は46.4%に達する見込みであると発表した。

この成長は、技術革新、労働力不足、労働者の安全性に対する関心の高まりなどが背景にある。協働ロボットは、人間と一緒に作業することを前提に設計されており、安全かつ効率的に作業を行える点で注目されている。

協働ロボットの特長としては、プログラミングが簡単でセットアップも迅速、また、従来の産業用ロボットとは異なり、人間の存在を感知し、動作を適応させる能力があり、人間との安全な相互作用が可能だ。また、組み立てや検査のような製造の各段階において、さまざまな産業に適応できる柔軟性があることも大きな強みだ。

この急成長を後押ししているのは、AIや機械学習の進展により、ロボットの能力が向上し、複雑な作業も自動化できるようになったことが挙げられる。さらに、労働力不足や賃金コストの上昇が続く中、企業は協働ロボットを導入することで、人件費の抑制と効率の向上を図ることができる。加えて、労働者の安全性が重視される現在、協働ロボットは作業現場での事故リスクを減少させる効果も期待されている。

一方で、導入初期の投資コストや専門的な知識が必要であることが課題となっているが、これに対しては技術革新による解決策が期待されている。より複雑な環境での使用が可能な協働ロボットの開発が進められ、製造業にとどまらず、農業やサービス業といった分野への展開も進んでいく見通しだ。

今後、5G技術の進展により、ロボット間や人間とロボットの通信が迅速かつ安定することで、さらに幅広い産業での活用が加速することが期待されている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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