
▲RD40を給油したINPEXロジスティクスタンクローリー車(出所:伊藤忠商事)
M&A伊藤忠商事(東京都港区)、伊藤忠エネクス(東京都千代田区)、INPEX JAPAN(東京都港区)およびINPEXロジスティクス(新潟県上越市)の4社は23日、世界最大のリニューアブル燃料メーカーであるNeste OYJグループ(フィンランド、ネステ)との協働により、軽油に最大40パーセントのリニューアブルディーゼル(RD)を混和した「RD40」の商用ベースでの製造、供給を9月下旬に開始したことを発表した。
これまでの同社のRD仕様実績としては、21年5月、ファミリーマート(東京都港区)の店舗向け配送トラックの代替燃料として、国内初となるRD100パーセント品の商用利用を実現。22年6月には、INPEXグループが保有する石油製品輸送用のタンクローリー車で、日本初となるタンクローリー車でのRD使用を実現した。
軽油とRDは性状の特性上混和して使用できるが、日本国内でRD100パーセント品を使用する場合、国内規制に基づく制約上、RD専用車両にて使用され、一般的には軽油と併用できなかった。「RD40」はそうした制約を受けることなく軽油との併用が可能であり、例えば走行中に燃料が不足した場合に軽油を継ぎ足すことができるため、利便性が向上しRDの普及に寄与するとしている。
今回「RD40」の供給を開始したのは、INPEXロジスティクスが北陸・甲信越地方で展開する石油製品の輸送を担うタンクローリー車18台。伊藤忠グループとINPEXグループは、INPEXグループが有する北陸・甲信越地方を中心とする事業ネットワークを活かし、混和・給油に係る一連のサプライチェーン構築を進める。また今後「RD40」の全国展開を目指し取り組んでいくという。
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