調査・データトヨタシステムズ(名古屋市中村区)と富士通(川崎市中原区)は24日、トヨタグループの基幹システムのアップデート作業に生成AIを活用し作業の効率化を図る実証実験を行い、作業時間を50%短縮できることを確認したと発表した。実証実験の成果を受け、来年1月からトヨタシステムズは生成AIを本格運用する。
トヨタシステムズは、トヨタグループが利用する生産・物流や販売などの基幹システムの開発・運用を行っている。システムを構成するOSやプログラミング言語などのアップデートにともなって行われるシステムへの反映では、非互換情報の調査、非互換個所の抽出、プログラム修正、テストなどの作業が膨大になり、作業者の負担が課題だった。
そこで、富士通の生成AIサービス「Fujitsu Kozuchi Generative AI」を使って、プログラムの修正作業を自動化し、効率化を図る実証実験に取り組んできた。
実証実験では、JavaやSQLJで開発された1万5000ファイルを対象に、生成AIがシステムへの影響が予想される非互換個所を抽出し、プログラムを修正。検証の結果、問題となる個所が正確に修正され、作業時間も人手で行った場合と比較して約50%の削減できることを確認した。これを受け、来年から実際の業務に生成AIを導入することを決めた。
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