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コカ・コーラと湖池屋が関西-九州間で共同輸送

2024年10月31日 (木)

▲飲料製品のみを積載したトラック(出所:コカ・コーラ ボトラーズジャパン)

ロジスティクスコカ・コーラ ボトラーズジャパン(東京都港区)は10月31日、湖池屋(東京都板橋区)との間で、関西から九州に向けた製品の共同幹線輸送を開始したと発表した。8月から9月にかけてテストを実施し、10月から本格運用を開始した。

共同運送では、コカ・コーラから委託を受けた運送業者が同社の京都府エリアの倉庫で製品を積載した後、湖池屋が委託する京都府と大阪府エリアの倉庫に一時立ち寄り、空きスペースに湖池屋の製品を積載する。両社の製品を混載したトラックは、湖池屋の福岡県エリアの倉庫と、コカ・コーラの佐賀県エリアの倉庫へ納品する。

コカ・コーラは長距離輸送と輸送数量の削減を図るため、1都2府35県の事業エリアを6つのエリアに分け、需要と供給バランス、サプライチェーンインフラをデジタル管理することで、「地産地消」の物流に取り組んでいる。しかし、製造数量が少ない製品は、需要量によって距離輸送が必要になることがある。飲料製品は重量貨物のため、2段重ねで積載できず、荷台上部に空きスペースが生じてしまうのが、輸送の効率化を進めるにあたっての課題だった。

一方、湖池屋は、商品の安定的な供給と物流の輸送量軽減を目的に2021年、熊本県に九州阿蘇工場を開設したが、生産拠点の限られる一部商品では、長距離輸送を行っていた。しかし、「物流の2024年問題」もあり、長距離輸送トラックの確保が課題になっていた。

こうしたことから、両社は共同輸送を実施。容積、重量ともに積載率を100%に近づけることができ、以前に比べてトラックの使用台数が33%削減できる見込みとなっている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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