調査・データ米市場調査会社のIMARC Servicesは18日、「物流市場レポート2025-2033」を発表し、世界の物流市場は2033年までに8兆1000億ドルに達すると予測した。
レポートによると、2024年の世界の物流市場規模は5兆7000億米ドルとみられ、今後33年まで年平均4.02%成長して、1.4倍の規模にまで拡大する。
同社は、2025年までに新しいテクノロジーと消費者のニーズの変化によって、物流市場は大きく変革する可能性が高いと指摘。電子商取引(EC)の人気が高まるにつれ、配送要件のハードルが上がっており、消費者が注文と配送のプロセスに満足しつつ、運用パフォーマンスを向上させるにはロジスティクスプロバイダーの役割が欠かせないとした。
また、実店舗やウェブサイト、モバイルアプリでの販売を組み合わせるなどのオムニチャネルによる販売が増えているのも、効果的な物流システムの必要性を裏付けているとし、オムニチャネルの導入には、在庫管理や注文管理、マルチチャネル注文処理、ラストワンマイル配送を含む統合サプライチェーン管理が欠かせず、チャネル間でのシームレスな運用を確保する必要があると指摘した。
IoTやAIなどの技術革新で、サプライチェーン管理と運用管理を改善できるようにもなっており、配送システムの開発や、ECやオムニチャネル小売業者の進化、新技術の出現など、25年は物流業界に大きな節目となると予想されることから、こうしたトレンドに適応できた企業が成功を収めるとしている。
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