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デンソーと三井倉庫ロジ、混載輸送の実証実験

2024年11月25日 (月)

調査・データデンソー(愛知県刈谷市)と三井倉庫ロジスティクス(東京都中央区)は25日、荷物を積載するコンテナ部分を脱着できるスワップボディコンテナ車両を用いた幹線中継輸送サービス「SLOC」を活用した混載輸送の実用化に向け、同日、長期実証実験を開始したと発表した。期間は2025年5月末ごろまでの6か月間を予定している。

両社は2023年7月、5日間の実証実験を行い、SLOCが「物流2024年問題」の解決につながる有効な手段だと確認した。前回の実証では、スワップボディコンテナ車両を使用することで、車両が出発地点に到着するまでにコンテナへの混載作業を済ませることが可能になり、運送車両もコンテナを交換するだけで速やかに出発できた。ドライバーの待機時間の短縮につながるほか、計画した時間通りの運行にも効果的なことが分かった。

今回の実証実験では、実際に顧客から依頼を受けた貨物を混載で輸送し、前回よりも混載する距離を伸ばして中継地点も2か所に増やす。これによって、中継輸送と混載輸送を組み合わせたサービスの実用化に向けた課題をより具体的に洗い出す。

実証実験では、三井倉庫ロジが運営する、座間事業所(神奈川県座間市)と名古屋事業所(愛知県春日井市)を拠点にし、北関東と関西の間での輸送を行う。

デンソーが独自のAIを用いて最適な混載の組合せを作成し、輸送の運行スケジュールを立案。スマートフォンとQRコードを活用して、コンテナが正しく中継されたかを管理しながら、積載率や利便性の向上につながっているかを検証する。三井倉庫ロジは荷主との契約や荷物管理、混載作業などを行い、運送協力会社として、鈴与とフジトランスポートも参加する。

両社は今後もSLOCの実用化に向けた検証などを進め、物流業界における人手不足や長時間労働といった課題の解決や、CO2排出量削減に取り組んでいくとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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