拠点・施設縫い糸製造大手のフジックス(京都市北区)は2日、経営再建のため、タイにある子会社の生産機能を協力会社に移転すると発表した。グループの業績を回復するため、アジア地域での生産、販売体制を見直す。
同社によると、タイで縫製用ミシン糸の製造、販売を手掛ける合弁会社、FUJIX INTERNATIONAL(バンコク)の事務所と物流センターを移転統合するとともに、同社での生産をやめ、協力工場に集約。従業員は整理解雇する。
同社は2011年、ASEAN市場への進出を目指して、タイのサハグループとの合弁で子会社を設立した。出資比率は同社の70%となっている。ほかにも、中国やベトナムにも工場を建設してアジア市場での事業展開を目指してきた。
しかし、ベトナムでは日本向け衣料品の生産が堅調に推移しているものの、中国やタイでの日本向け衣料の生産は低調で、原材料の高騰などもあり、収益が悪化している。このため、アジアでの生産体制の合理化を図ることになった。
また、子会社で働く従業員の整理解雇による退職金として、1300万円の支出をみこんでいる。
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