M&A貨物輸送会社のUPS(米国)は8日、ヨーロッパで医療物流サービスを提供するフリゴ・トランス(ドイツ)とその関連会社BPLの買収を完了したと発表した。この買収により、同社は医療分野の顧客向けに温度管理が必要な物流ソリューションを強化し、グローバルなサービス展開を加速させる計画だ。
Frigo-Transは、薬品およびバイオテクノロジー分野の顧客向けに温度管理倉庫と輸送ネットワークを提供している。温度管理範囲は極低温のマイナス196度から常温15度-25度に対応しており、汎欧州規模のコールドチェーン輸送が可能だ。BPLはGDP(Good Distribution Practice)に準拠した輸送管理を提供し、特に時間と温度が厳密に求められる医薬品輸送を得意としている。これらの能力を組み合わせることで、同社のヨーロッパでのサービスはさらに拡充される。
同社は、医療分野に特化した物流の専門性を備えており、全世界で1700万平方フィートに及ぶGDPに準拠した物流スペースを展開している。サービス内容は在庫管理、コールドチェーン包装と輸送、医療機器の保管と出荷、臨床試験物流など多岐にわたる。
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