サービス・商品物流管理システムの開発を手掛けるHacobu(ハコブ、東京都港区)は22日、デンソー(愛知健刈谷市)が同社のトラック予約受付サービス「MOVO Berth」を導入し、輸送ダイヤの精度向上とダイヤ見直し作業の迅速化を実現したとして、導入事例をホームページで公開した。
自動車部品メーカーのデンソーは、2018年にMOVO Berthを導入し、その後、全国11拠点に拡大。現在はグループ会社への展開も進めている。
導入前のバース管理はトラック到着管理板を用いたアナログ管理が主流で、トラックの到着やバースの使用実績をデータとして把握できず、適切なバースの運用計画の作成や改善が難しかった。また、「納入時間に遅れたくない」とのドライバー心理から、必要以上に早く到着するトラックも多く、1時間の荷待ちが発生するケースもあった。
このほか、毎月の輸送ダイヤ見直しの際にも、複数の拠点にバースの空き状況などを確認しなければならず、時間がかかるという課題があった。
MOVO Berthの導入後は、ドライバーの到着時間とバース使用状況を把握できるようになり、データに基づく計画の見直しで、計画の精度が向上。ドライバーの間にも「計画通りに到着すれば作業ができる」との安心感が生まれ、必要以上に早く到着するトラックも大幅に減ったという。
また、他の拠点のバース使用状況を即座に把握できるようになったため、輸送ダイヤの見直しが迅速化。各拠点の実績データを分析することで、輸送効率の向上にも取り組めるようになった。
デンソーでは、現在グループ会社10社にもMOVO Berthが導入されており、今後、グループ全体での荷役時間短縮や輸送効率化に取り組んでいく。
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