
▲診療所から離陸するドローンの様子(出所:豊田通称)
調査・データ豊田通商は10日、子会社のそらいいな(長崎県五島市)と共同で、長崎県五島市玉之浦地区において、九州初となるドローンのレベル4飛行(有人地帯での目視外飛行)による処方薬配送の実証実験を行ったと発表した。モバイルクリニックと診療所を結ぶドローン配送の実用化を目指し、技術的および運用上の課題を抽出する。
そらいいなは2022年5月から、五島市の二次離島向けに固定翼型ドローンを用いたレベル3飛行(無人地帯での目視外飛行)による医薬品配送を行っている。しかし、現行の方法では患者が指定の港まで荷物を受け取りに行く必要があるため、より利便性の高い配送手段として、有人地帯への直接配送が求められていた。今回の実証では、診療所からモバイルクリニックの軒先までドローンで直接配送することにより、即時配送の実現可能性を検証した。
使用機体はACSL製のPF2-CAT3で、最大飛行時間17.5分、最大積載量1キロを有する。同社は、レベル4飛行によるオンデマンド配送の社会実装に向け、エリア単位での飛行経路申請の要件整理を進めるとともに、行政との協議を継続していく方針だ。
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