
▲ばら積み船「PAN SALUS」(出所:今治造船)
荷主今治造船(愛媛県今治市)は20日、岩城造船(愛媛県越上島町)で建造した6万4000載貨重量トン型ばら積み運搬船「PAN SALUS」を引き渡したと発表した。
同船はハンディマックスサイズのばら積貨物船で、貨物艙にはトップサイドタンクとホッパータンクを備え、フォールディングタイプのハッチカバーを採用することで荷役性を向上させている。また、甲板上にクレーン4基を装備し、荷役設備の整っていない港湾でも対応可能とした。
また同船は穀物や石炭のほか、鉄鉱石やセメント、スチールコイル、長尺鋼材など幅広い貨物に対応しており、国際海上固体ばら積貨物コード(IMSBC Code)や国際海上危険物コード(IMDG Code)にも適合する設計となっている。また、環境対応として海洋汚染防止条約(MARPOL)の各種規則を満たす機器を装備し、二酸化炭素の排出抑制指標ではフェーズ3要件を先取り対応している。さらに、バラスト水処理装置やシップリサイクル条約に基づくインベントリリストを搭載することで、環境保全対策を強化している。
推進性能においては、プロペラ近傍の省エネ付加物や高効率プロペラを採用し、船体外板には海水との摩擦抵抗を低減する塗料を使用することで燃費効率を向上させた。主要寸法は全長199.98メートル、幅32.24メートル、深さ19.30メートルで、載貨重量は6万3757トン、総トン数は3万6140。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com