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三菱ふそう、ベルトなど不具合、1.6万台リコール

2013年9月5日 (木)

行政・団体国土交通省は5日、三菱ふそうトラック・バスから同社製トラック・バス5車種でオイルホースクランプとシートベルトの不具合が見つかり、延べ1万6995台を対象としたリコールの届け出があったと発表した。

対象となるのは、2010年12月20日からことし7月16日までに制作された「キャンター」「ローザ」「エアロエース」「エアロクイーン」「アトラス」の5車種で、オイルホースクランプの不具合が4765台、シートベルトが1万2230台。

オイルホースクランプの不具合は、デュアルクラッチ方式の機械式オートマチックトランスミッションを搭載した小型トラック・バスで、オイルクーラーホースのトランスミッション側接続部の締付力が不足しているものがあり、そのままの状態で使用を続けると、ホースが外れてトランスミッションオイルが漏れ、変速ができなくなって走行不能になるおそれがあるという。

同社は対象車両のオイルホースのトランスミッション側接続部のクランプを対策品に交換対応する。

また、シートベルトの不具合は、小型トラックと大型バスの運転席か助手席用シートベルトで、巻取装置内部のロック機構部の製造方法が不適切なため、圧入部が緩み、シートベルト脱着時に異音や引っ掛かりが発生する可能性がある。

そのまま使用を続けると、最悪の場合は圧入部品が外れ、衝突時にシートベルトのロックが作動しなくなるおそれがあるという。

この不具合で同社はシートベルトを点検し、圧入部が緩んでいないものには巻取装置の内部に緩み対策部品を取り付け、緩んでいるものは良品に交換する。

これまで、この不具合による事故は確認されておらず、オイルホースクランプの不具合報告は5件あった。また、シートベルトの不具合は、部品メーカーからの情報で判明した。