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日本化薬、ドローン用安全パラシュートを実証実験

2025年3月5日 (水)

▲フロートパラシュートシステムの外観(出所:日本化薬)

調査・データ産業用火薬メーカーの日本化薬(東京都千代田区)は5日、同社が開発したドローン用安全装置「フロートパラシュートシステム」の実証実験を東京都の荒川で実施し、河川にドローンが落下した際の有効性を確認したと発表した。

フロートパラシュートシステムは水上を飛行するドローンに対応した安全装置で、万が一、ドローンが墜落した場合もパラシュートが開いて衝撃を緩和し、フロートが水面を浮遊するため、機体の回収をスムーズに行える。

ドローンを使った荷物などの配送では、障害物の少ない河川上空のルートの活用が期待されているが、安全対策や機体回収の困難さが課題となっている。こうした課題を解決するため、同社はフロートパラシュートシステムを開発。実際にドローンが墜落したときの有効性を検証するため、東京都の荒川で実証実験を行った。

国土交通省荒川下流河川事務所の協力で行われた実証実験では、荷物搬送用のドローンの模型にフロートパラシュートシステムを搭載して荒川に落下させ、システムの作動状況や、フロートが水面に浮遊し回収が可能か、などを確認した。

機体模型が投下されると、搭載されたパラシュート装置が問題なく展開し、降下速度が減速。着水後はパラシュート部分に溜まった空気が想定通りフロート部分に入り、フロートは水面に浮かんだ。回収もフロート部分をロープで持ち上げるだけで完了し、機体フレームや部品にも損傷はなかった。

データの分析の結果、安全装置の作動からパラシュートが開くまでの高さが20メートルだったため、同社は、水面からの高度30メートル以上を飛んでいれば、フロートも機能するとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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